「アテナイのアクロポリスと麓の街並みを眺める馬上の傭兵」を描く

今回描いたのはこちら。

タイトルは、「アテナイのアクロポリスと麓の街並みを眺める馬上の傭兵」。

 

舞台は古代ギリシャ

私、最近まで「アサシンクリード オデッセイ」というプレステ4のゲームにどはまりしていたのですが、すーごいのですよ、このゲーム。

紀元前430年頃の広大な古代ギリシャの世界を、まさに文字通り縦横無尽、山も海も空も隅々まで駆け巡ることができるのですよ。

アサシンクリードオデッセイをプレーしているときは、本当に自分が古代ギリシャの世界に生きて冒険しているように錯覚します。

 

で、あらかたゲーム中クリアしたころにふと、「この美しい世界を絵に描きたいなあ」と思いまして。

とにかく美しい景色が目白押しなので、たくさんたくさん描きたい風景に巡り合うのですよねえー。

そういった数々の絶景の中から今回選んだのがこちら。

From ”ASSASSIN’S CREED ODYSSEY"

本当に美しい眺望。

現在のギリシャの首都アテネの辺り、古代ギリシャではアテナイと呼ばれていたみたいですけど、そのアテナイのアクロポリスと呼ばれる丘の上にね、かの有名なパルテノン神殿がありまして、現在では朽ち果てた遺跡になって大理石の柱や土台部分やらしか見られませんけれども、

現実ではそうですけれども、このアサシンクリードオデッセイの世界ではね、往時の荘厳な姿が、考古学的な知見に基づいて見事に再現されているのですよ。

そしてね、例えばあのパルテノン神殿の柱をダダ―ッとクライミングして屋根の上を駆けまわる(神聖な場所で不謹慎ではあるけれども)ことだってできるのですから、私はすごいすごいと言うのですよアサクリオデは、本当に。

そしてその神殿の前には、これも今はすでに存在しないがかつては確かにそこにそびえ立っていた巨大なアテナ神の像がそびえ立っているわけです。

ウィキペディアによると、この像はアテナ・プロマコスの像といって、紀元前456年頃に建立された、高さ9メートルもあるブロンズ像だったそうです。

それが高さ156メートルの丘(アクロポリス)の上にそびえ立っているわけですから、アテネの市街地はもとより、郊外のかなり遠方からも見えたのでしょうね。

ちなみに、アサクリオデの世界ではこのアテナ像にもよじ登って頭のてっぺんに立って見事な眺望を楽しめますし、なんならそこからの華麗なダイブも楽しめるのですよ。

で、このアクロポリスの麓には、城壁に囲まれた古代アテネの市街地が、美しい模型のように広がっているわけです。

遠景の街並みってほんとうに模型のように建物がこまごまと密集して見えて、上手な絵描きさんだと筆でちょちょちょっとタッチしたりしてそれっぽい雰囲気にしてしまうのでしょうけど、私の場合は見たまんまをこまごまと全部描いていくのでとっても面倒くさいのですけど、そうやって描きたいのだからしようがない。

めんどくさがりな性分なのになぜかねー細かい線の密集を描きたがるのですよねー。

 

で、このこまごまーっとした古代の街並み、どんな建物がどんな配置で建っているのかなー、どんな植物がはえているかなーっと思う時には、アサクリオデの世界にダイブして、実際にそこに近づいて見れちゃうんですよねー。

こんな感じで。

From "ASSASSIN'S CREED ODYSSEY"

すごいすごい、ほんとうにすごい。

しかも鳥瞰。

なぜ鳥瞰なのかというと、アサクリオデでプレイヤーが操作するのは鷲使いの傭兵だからなのです。

自分の腹心の鷲をそらっと飛ばして偵察するのですよー。

こんな感じで。

From ”ASSASIN'S CREED ODYSSEY”

あれー町のあの部分はどーなってるの?という時には、鷲のイカロス君にちょっと見て来てーっと飛んで行ってもういながら確認しつつ、まずはざざっとスケッチしますと。

って、街並み描くのが途中でめんどうくさくなってスケッチはこれでお終いにしました。

タブレットのね、お絵描きアプリに取り込んでからちゃんと描けばいいわけですから。。。

 

で、この中途半端なスケッチを、タブレットでパチッと撮ってと、アイビスペイントに取り込んでと、からの線画作成まで。

インスタに過程動画上げてますけど、ここで見れるのかな?

www.instagram.com

動画見られなかったらごめんなさい。

線画の完成図はこちらになります。

とてもとても根気がいりましたけど、何とか描ききった充実感を味わいました。

ちなみにこの針葉樹のような細長い木は、たぶん恐らくポプラでしょう。

私が住む札幌市内にもたくさんたくさん生えてますよ、ポプラの木。

元々は地中海地域の原産で、明治期に日本にやって来たそうですよ。

古代のギリシャの人たちにとっても身近な木だったんだなあ、ポプラって、なんて思いながら、一生懸命描きました。

この線画を印刷して、水彩紙にトレースして、色付けしていきますよー。

一体どんな絵になるのかしら。

一応ふわっとしたイメージはあるのですよ。

子供の頃に読んだ西洋の昔話の絵本の挿絵のような雰囲気の絵に出来たらいいなあという、ふわっとしたイメージ。

アサクリオデのリアルビジュアル路線とは逆方向になってしまいますけれども。

 

、、で、はいっと。

それからほいっと。

できあがりっと。

一旦集中しちゃうと、過程の写真を撮るのを忘れてしまうのですよ。

ええーなんか、思ったよりもいいかもしれない。

自分としてはよく描けましたとまんぞくまんぞくですよ。